加賀友禅
加賀友禅は絵画的、京友禅は図案的」といわれますが、「絵画的」とは、描きたいものが自由に描ける「友禅技法」の特徴そのものです。
色柄は、華やかな中にも落ち着いた品格があり、式典の主催者や参列者に礼の心を表すにふさわしい友禅といえましょう。
また分業制の京友禅に比べ、図案の作成から下絵、彩色まで一人で手掛ける加賀友禅は、作家の個性が出やすいのも特徴です。
当店では加賀友禅の仕入れにあたっては次のことを重視しています。
①品が良く、 時代を考慮した色彩 の作品。
②生地が良く、糊置き・彩色・引き染め・整理が丁寧な仕事で仕上がりの良い作品。
加賀友禅は、産元卸商社によって使用する生地も違い、引染め、糊置きの技術者も違い、同じ作家の同柄の作品であっても作品の仕上がりに差が出ます。
③お一人でも多くのお客様に加賀友禅の素晴らしさを実感していただくために、産元商社より直接買い取り仕入れをし、お求めやすい値付けを心がけています。
牛首紬
牛首紬は三大紬(諸説あり)の一つで石川県白峰地方で織られる紬です。
おもに白紬と縞紬がありますが、先染めのものは極端に生産量が少なく(生産量の約1割)、白紬を後染めしたものが大半です。
白紬は染めの生地として使われますが、加賀友禅などの有名な加工を施されてもラベルを張り替えられることなく牛首紬の名で販売されるほど高い品質と個性をもった紬です。
牛首紬は「紬であって紬でない紬のきもの」といわれます。それは紬でありながら柔らかさと気品を備えているからです。
また、牛首紬は釘に牛首紬が引っかかった時、破れずに釘が抜けるくらい丈夫だと言われ、古くから「釘抜き紬」とも称されています。
現在、牛首紬は、「白山工房(西山産業)」と「加藤機業場」の二社のみで製造されています。
市場では「白山工房」の製品の方が目にする機会が多いと思います。
生地風合いは多少違います。敢えて言うと、「白山工房」の製品は少しサラッと感じられ、「加藤機業場」の製品のほうが多少ポテッとした感じがします。善し悪しよりはお好みというレベルだと思います。
牛首紬には伝産協会が発行する伝統証紙(経済産業大臣指定)、牛首紬生産振興協同組合保証書、牛首紬生産振興協同組合検査合格証(証紙または印)が付いています。